鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「牧野ちゃんはさ、企画部に社長の娘さんがいるのって知ってる?」
随分と予想外な流れだ。だが、この問いには答えられる。
社長の長女・平川彩芽が企画部で働いていることなら、きっと全社員が知っているはずだ。なにしろ孝仁と同じレベルの有名人。親の七光りではなく、実力で成果を上げる本物のエリートだと言われている。
「彩芽さんですよね。直接会ったことはないですけど、有名だから知ってますよ」
「だよね。うちの社員なら、知ってはいるよね。その彩芽さんなんだけどね……実は、宮沢部長と婚約してるっていう噂があるの」
「えっ!?」
あまりの衝撃に、持っていた箸が手から滑り落ちる。幸い、皿の上に落ちただけだが、きっと床に落ちても梢は気づかなかっただろう。そのくらい動揺している。
「部長がいずれ社長になるんじゃないかって噂もあると思うんだけど、それも彩芽さんとの婚約の噂が後押ししてるの。社長も公認の仲で、将来は宮沢部長が婿入りするって話になってる」
「嘘……」
篠田が嘘をついているとは思っていない。けれど、その言葉以外出てこなかった。
恋心を認めたばかりなのに、もう失恋の可能性があるとは思いたくなかった。
随分と予想外な流れだ。だが、この問いには答えられる。
社長の長女・平川彩芽が企画部で働いていることなら、きっと全社員が知っているはずだ。なにしろ孝仁と同じレベルの有名人。親の七光りではなく、実力で成果を上げる本物のエリートだと言われている。
「彩芽さんですよね。直接会ったことはないですけど、有名だから知ってますよ」
「だよね。うちの社員なら、知ってはいるよね。その彩芽さんなんだけどね……実は、宮沢部長と婚約してるっていう噂があるの」
「えっ!?」
あまりの衝撃に、持っていた箸が手から滑り落ちる。幸い、皿の上に落ちただけだが、きっと床に落ちても梢は気づかなかっただろう。そのくらい動揺している。
「部長がいずれ社長になるんじゃないかって噂もあると思うんだけど、それも彩芽さんとの婚約の噂が後押ししてるの。社長も公認の仲で、将来は宮沢部長が婿入りするって話になってる」
「嘘……」
篠田が嘘をついているとは思っていない。けれど、その言葉以外出てこなかった。
恋心を認めたばかりなのに、もう失恋の可能性があるとは思いたくなかった。