鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「ごめんね、こんな話して。今のところ噂でしかないんだけど、事実だった場合、牧野ちゃんの立場が悪くなる可能性もあるからさ。あまり部長と親密になっちゃうとね。だから、頭には入れておいた方がいいと思う」
篠田の言うことは正しい。もしも孝仁が彩芽と婚約しているなら、孝仁に好意を寄せる梢の存在は彩芽にとって邪魔なものとなるはずだ。社長令嬢である彩芽に目をつけられたら、梢の立場はどうなるかわからない。
「……そう、なんですね……ありがとうございます。教えてくださって」
「でも、本当にまだ噂の段階だからね! でたらめって可能性も全然ある! だから、諦める必要はないよ。牧野ちゃんが本気なら、ちゃんと部長に真偽を確かめるのがいいと思う。本人に訊くのが一番確かだから」
「……そうですね。もしものときはそうします」
喉がひりついて上手く言葉にできたかどうかわからない。けれど、言い直す余力もない。
聞いておいてよかったとは思うものの、孝仁は決して手の届かない人かもしれないという事実に強く胸が痛んだ。
篠田に心配はかけたくなくて、どうにか笑ってはみたが、それも上手くできたかどうかはわからなかった。
篠田の言うことは正しい。もしも孝仁が彩芽と婚約しているなら、孝仁に好意を寄せる梢の存在は彩芽にとって邪魔なものとなるはずだ。社長令嬢である彩芽に目をつけられたら、梢の立場はどうなるかわからない。
「……そう、なんですね……ありがとうございます。教えてくださって」
「でも、本当にまだ噂の段階だからね! でたらめって可能性も全然ある! だから、諦める必要はないよ。牧野ちゃんが本気なら、ちゃんと部長に真偽を確かめるのがいいと思う。本人に訊くのが一番確かだから」
「……そうですね。もしものときはそうします」
喉がひりついて上手く言葉にできたかどうかわからない。けれど、言い直す余力もない。
聞いておいてよかったとは思うものの、孝仁は決して手の届かない人かもしれないという事実に強く胸が痛んだ。
篠田に心配はかけたくなくて、どうにか笑ってはみたが、それも上手くできたかどうかはわからなかった。