鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
第二章 部長、交渉成立です
どうして時間は進むことしか知らないのだろうか。今ばかりは止まっていてほしい。いや、できることなら巻き戻ってほしい。
そんな叶わぬ願いをしたくなるほど、梢は己の状況を強く悲観している。
週末が無情にも過ぎ去り、ついに到来してしまった月曜日。元々憂鬱に感じる曜日ではあるが、今週はいつもの比ではない。
なにしろあの事件以来、初めて孝仁と顔を合わせるのだ。気まずくてしかたない。
腹を括って会社までは来たものの、中々部署の入り口から先に進めない。すでに孝仁が出社しているのを見て、中に入るのを躊躇っている。
(なんで部長の席って、入口側を向いてるわけ? これじゃあ、こそっと入れないじゃん……)
同じ部署で働いている以上、どこかで顔を合わせることになるのはわかっている。でも、それはできるだけ後の方がいい。必要になるまでは孝仁と接触したくない。
その思いが梢をその場に留まらせる。中を覗いては隠れて、覗いては隠れてを繰り返す様はもはや不審者だ。
「牧野さん」
「っ!?」
不意打ちともいえる背後からの呼びかけに、体が勝手に飛び上がる。梢の意識は一気に孝仁から背後の人物へと移った。
そんな叶わぬ願いをしたくなるほど、梢は己の状況を強く悲観している。
週末が無情にも過ぎ去り、ついに到来してしまった月曜日。元々憂鬱に感じる曜日ではあるが、今週はいつもの比ではない。
なにしろあの事件以来、初めて孝仁と顔を合わせるのだ。気まずくてしかたない。
腹を括って会社までは来たものの、中々部署の入り口から先に進めない。すでに孝仁が出社しているのを見て、中に入るのを躊躇っている。
(なんで部長の席って、入口側を向いてるわけ? これじゃあ、こそっと入れないじゃん……)
同じ部署で働いている以上、どこかで顔を合わせることになるのはわかっている。でも、それはできるだけ後の方がいい。必要になるまでは孝仁と接触したくない。
その思いが梢をその場に留まらせる。中を覗いては隠れて、覗いては隠れてを繰り返す様はもはや不審者だ。
「牧野さん」
「っ!?」
不意打ちともいえる背後からの呼びかけに、体が勝手に飛び上がる。梢の意識は一気に孝仁から背後の人物へと移った。