鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「君は……うさぎの写真、と言ったな?」
「うさぎ……? あー、うさぎ。うさぎの写真ですね。はい、言いましたが……」
「なぜ、報酬がうさぎの写真なんだ?」

 なぜと問われると難しい。なんとなくうさぎの姿が思い浮かんだからそう言っただけで、明確な理由などない。

「なぜと言われましても……部長が飼われてるうさぎさんがかわいかったから?」
「……どうして私がうさぎを飼っていると知っている?」
「へ? どうして?」

 あり得ない質問に思わずオウム返しをしてしまった。

 理由なら孝仁もよくわかっているはずだ。梢がうさぎの存在に気づいたばかりに、あんな事件が起きてしまったのだから。

 そう思ったところではたと気づいた。

(はっ! まさか誘導尋問!?)

 うっかりうさぎのことを口にしてしまったが、それはつまりあの日の出来事について触れるということだ。

 その話題を避けたくて、孝仁のことを避けていたのに、自ら突っ込んでいくとはなんとも愚かだ。

 これ以上墓穴は掘りたくなくて、返す言葉が見つからない。
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