鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「……まさか、あの日、私の家に来たのか?」
「っ……そう、ですけど……あのー、もしかして覚えてらっしゃらないですか?」
「覚えていない……」
確定ワードが出てしまった。梢は思わず額を押さえ、己の発言を悔いる。
(や、やらかしてたー……! うさぎのこと言わなければ、なにもなかったことにできたのに……私のバカヤロー!)
数分前の自分を呪わずにはいられない。心の中で何度も己を罵倒するが、今さらそのようなことをしても意味がない。
言ってしまったことは取り消せないのだから、あとはもうできるだけ平和な方向へ誘導するしかない。
「えーと、その、ですね……あの日、部長が酔ってしまわれていたので、ご自宅までお送りしまして……それで、そのときにうさぎをちらりと……はい、まあ、そういうことで」
「そうか……」
沈黙が痛い。いっそのこと怒鳴られた方がマシとさえ思える。
梢はただ送り届けただけで叱られるようなことはしていないのだが、とても罪深いことをしてしまったように感じる。
孝仁のうさぎへの過剰反応を見るに、彼の禁域に踏み入ってしまった可能性は高い。梢にも踏み入られたくない領域はあるから、それを考えるととても無罪は主張できなかった。
「っ……そう、ですけど……あのー、もしかして覚えてらっしゃらないですか?」
「覚えていない……」
確定ワードが出てしまった。梢は思わず額を押さえ、己の発言を悔いる。
(や、やらかしてたー……! うさぎのこと言わなければ、なにもなかったことにできたのに……私のバカヤロー!)
数分前の自分を呪わずにはいられない。心の中で何度も己を罵倒するが、今さらそのようなことをしても意味がない。
言ってしまったことは取り消せないのだから、あとはもうできるだけ平和な方向へ誘導するしかない。
「えーと、その、ですね……あの日、部長が酔ってしまわれていたので、ご自宅までお送りしまして……それで、そのときにうさぎをちらりと……はい、まあ、そういうことで」
「そうか……」
沈黙が痛い。いっそのこと怒鳴られた方がマシとさえ思える。
梢はただ送り届けただけで叱られるようなことはしていないのだが、とても罪深いことをしてしまったように感じる。
孝仁のうさぎへの過剰反応を見るに、彼の禁域に踏み入ってしまった可能性は高い。梢にも踏み入られたくない領域はあるから、それを考えるととても無罪は主張できなかった。