鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「またかよ。社長に気に入られてるからって、いい気なもんだよな。どうせ自分にとって都合の悪いやつらを消してるんだろ」
「だろうな。あいつが部長のポストに就いてから、上層部の顔ぶれも変わったし、社長にあることないこと吹き込んでるんだろう。実際は、自分自身がパワハラ野郎のくせに」
厳しいこととパワハラはイコールではない。孝仁は厳しくはあっても、部下にパワハラを働くことはしないのだ。一度でも彼の下で働いたことがあるなら、絶対にこんなこと言いはしない。
梢はなぜだかムカムカと腹が立ってきた。ありもしない悪口を言うのは許せない。
普段、自分も孝仁に対する愚痴をこぼしておいて、こんな感情を抱くとはおかしなものだ。だが、決して矛盾はしていない。
愚痴と悪口では本質が違う。梢はただ己の境遇を嘆いているだけで、孝仁を貶めようという気は少しもない。だが、彼らの言葉には確かな悪意が存在している。
梢はムッとした表情を浮かべ、なおも耳をそばだてる。
「あいつの部下になると全員傀儡になるって噂だ。どれだけ抵抗しても、最後は圧倒的権力でねじ伏せられるらしいぞ」
「ひえー、恐ろしいな。マーケティング部の連中も、もうあの鬼の言いなりってわけか」
「傀儡だからな、ははは」
なにがおかしいのか二人して笑っている。その笑い声に強い不快感を抱く。
孝仁のことも、自分たちのこともけなされ、一層腹が立つ。もう我慢ならない。
梢は感情に任せ、ほとんど考えなしに、彼らの前に姿を現した。
「だろうな。あいつが部長のポストに就いてから、上層部の顔ぶれも変わったし、社長にあることないこと吹き込んでるんだろう。実際は、自分自身がパワハラ野郎のくせに」
厳しいこととパワハラはイコールではない。孝仁は厳しくはあっても、部下にパワハラを働くことはしないのだ。一度でも彼の下で働いたことがあるなら、絶対にこんなこと言いはしない。
梢はなぜだかムカムカと腹が立ってきた。ありもしない悪口を言うのは許せない。
普段、自分も孝仁に対する愚痴をこぼしておいて、こんな感情を抱くとはおかしなものだ。だが、決して矛盾はしていない。
愚痴と悪口では本質が違う。梢はただ己の境遇を嘆いているだけで、孝仁を貶めようという気は少しもない。だが、彼らの言葉には確かな悪意が存在している。
梢はムッとした表情を浮かべ、なおも耳をそばだてる。
「あいつの部下になると全員傀儡になるって噂だ。どれだけ抵抗しても、最後は圧倒的権力でねじ伏せられるらしいぞ」
「ひえー、恐ろしいな。マーケティング部の連中も、もうあの鬼の言いなりってわけか」
「傀儡だからな、ははは」
なにがおかしいのか二人して笑っている。その笑い声に強い不快感を抱く。
孝仁のことも、自分たちのこともけなされ、一層腹が立つ。もう我慢ならない。
梢は感情に任せ、ほとんど考えなしに、彼らの前に姿を現した。