運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 俺はスマホを取り出すと、ひとりの女性に電話をかけた。相手は姉である沙織(さおり)。家は出ているが、結婚をして三歳の男の子もいる。沙織なら、結菜ちゃんを預かることは可能だろう。

 夫である人とも俺は何度も会っているし、裕福な家で家政婦やベビーシッターを雇うこともあると言っていた。彼女に頼むのが一番いいし、俺も仕事が終わったら姉の家に行き、面倒を見ればいい。そう思った。

 彼女とは知り合いということは伏せつつ、夫から逃げている女性を保護したとだけ伝えると、正義感の強い沙織は二つ返事で「任せて」と言ってくれた。
「両親や祖父には内緒にしてほしい」それだけを頼むと、姉は「もちろんわかってるわ。特におじい様ね」と穏やかに答えた。
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