運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 私は、結菜が優希くんに抱かれながらアトラクションに乗っている写真を見せた。
「俺の顔、変じゃないか?」
 そんなことを言って笑う優希くんに、私は――今こそ伝えなければ、と心を決めた。
 ここまで結菜をかわいがってくれているのに、彼が知らないままでいいわけがない。
 結菜は優希くんの子どもだということ――。
「あの、優希くん」
「ん?」
 優希くんもスマホを手にして写真を見ていたようだったが、その手を止めて、私の方を見た。
「ごめんなさい。ずっと言えなくて……。結菜は、あなたの子なの」
 私はそう言って、隣の彼の顔をおそるおそる見上げた。その表情を見るのが、怖かった。
 いきなり父親だと告げられたら、きっと戸惑うに決まっている。迷惑だと思うかもしれない。それに――再会してすぐに言わなかったことも、責められて当然だ。そう思っていたときだった。
「よかった」
< 258 / 328 >

この作品をシェア

pagetop