運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 そう言って、優希くんは私に優しくキスをくれた。あの夜――アルコールのせいで記憶が曖昧で。今のこのキスは、まるで初めてのように鮮明に感じられた。
 想いが通じたことがうれしくて、私は彼の首にそっと手を回した。
 もっと、もっと近づきたくて、ねだるように身体を寄せた。

「晴香、おい……」
「え? あっ、ごめん。ダメだった?」
 つい感情のままに動いてしまい、私は羞恥から身を引いて、視線を彷徨わせた。

「違う。今、俺……これ以上触れないようにするのに必死なの」
 目を覆うようにして、大きく息を吐いた優希くんは、苦笑いを浮かべた。

「好きな人を前にして、ずっと一緒の家にいて、触れたくて触れたくてずっと我慢してた。だから……」
 そんなこと、まったく気づかずにいた私は、思わずポカンとしてしまう。女性に触れることに慣れていて、いつも余裕がある人だと思っていた。
「いいよ?」
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