嗚呼、愛しの婚約者様
嫌よ、そんなはずないわ。だってあの女は私を殺そうとしたのよ?
周りを見ても、不可思議そうな顔をして壇上の彼らを眺める生徒がいるだけだ。やはり私がおかしい訳ではないみたいね、と安堵して再び彼を見ると、なぜか鋭い目付きで睨まれる。
どうして……どうしてそんな目で私を見るの……?
貴方と寄り添って立つのも、腰に手を添えられるのも、大怪我を負った婚約者である私のはずでしょう?
大罪人として裁かれるはずのその女を、愛おしそうに見るのはどうして?
様々な不安が私を襲い、立っているのもやっとだった。
講堂に生徒が揃うと、
「皆、集まってくれて感謝する」
とマティアス様が壇上で話し始める。
「今日集まってもらったのは他でもない、我が婚約者であるエレオノーラ・カラヴァイネン公爵令嬢の殺害未遂で拘束された、ユリアナの嫌疑についてこの場で発表したいことがあるからだ」
壇上で堂々と声を上げる婚約者の声を、皆静かに聞いている。だが、皆の視線は彼に寄り添うあの女に向いていた。
私もそうだ。被害者は私のはずなのに、なぜあの女が守られるように彼の隣に立つのか意味が分からない。
「率直に言おう……」
彼はキッと私を睨み、次の瞬間、講堂に響き渡る強く逞しい声で言い放つ。
「今回の件は、全て我が婚約者であるエレオノーラ・カラヴァイネン公爵令嬢による自作自演である!!」
周りを見ても、不可思議そうな顔をして壇上の彼らを眺める生徒がいるだけだ。やはり私がおかしい訳ではないみたいね、と安堵して再び彼を見ると、なぜか鋭い目付きで睨まれる。
どうして……どうしてそんな目で私を見るの……?
貴方と寄り添って立つのも、腰に手を添えられるのも、大怪我を負った婚約者である私のはずでしょう?
大罪人として裁かれるはずのその女を、愛おしそうに見るのはどうして?
様々な不安が私を襲い、立っているのもやっとだった。
講堂に生徒が揃うと、
「皆、集まってくれて感謝する」
とマティアス様が壇上で話し始める。
「今日集まってもらったのは他でもない、我が婚約者であるエレオノーラ・カラヴァイネン公爵令嬢の殺害未遂で拘束された、ユリアナの嫌疑についてこの場で発表したいことがあるからだ」
壇上で堂々と声を上げる婚約者の声を、皆静かに聞いている。だが、皆の視線は彼に寄り添うあの女に向いていた。
私もそうだ。被害者は私のはずなのに、なぜあの女が守られるように彼の隣に立つのか意味が分からない。
「率直に言おう……」
彼はキッと私を睨み、次の瞬間、講堂に響き渡る強く逞しい声で言い放つ。
「今回の件は、全て我が婚約者であるエレオノーラ・カラヴァイネン公爵令嬢による自作自演である!!」