嗚呼、愛しの婚約者様
残るは、人見知りで少しばかり人嫌いな気のあるマティアス様と、いずれ夫婦になる時に「君が婚約者でよかった」と言って頂けるよう、親睦を深めていくだけだった。
私は十六歳で四年制である王立学園に彼と共に入学し、常に彼の隣に立つに相応しい賢い女性を心掛けてきた。
全ては愛する婚約者、マティアス様の為に。
……それを、たった一人の平民に邪魔された。
私達の入学する年から奨学生制度を設けた学園は、希望した平民にも試験を受けさせ、成績優秀な者を奨学生として受け入れする事を許可したのだ。
そこでトップの成績を収めた平民の女生徒が、神聖な王立学園に入学して来たのが事の発端である。
ユリアナという名の、平民らしくあどけない顔をした無難な栗色の髪の女だった。
私は十六歳で四年制である王立学園に彼と共に入学し、常に彼の隣に立つに相応しい賢い女性を心掛けてきた。
全ては愛する婚約者、マティアス様の為に。
……それを、たった一人の平民に邪魔された。
私達の入学する年から奨学生制度を設けた学園は、希望した平民にも試験を受けさせ、成績優秀な者を奨学生として受け入れする事を許可したのだ。
そこでトップの成績を収めた平民の女生徒が、神聖な王立学園に入学して来たのが事の発端である。
ユリアナという名の、平民らしくあどけない顔をした無難な栗色の髪の女だった。