嗚呼、愛しの婚約者様
潔く受け入れるべきだろう。全てのことは自身の犯した罪が引き金となっているのだから。受け入れなければ、きっと私は目の前のこの男によって、今よりも不幸にされるに違いない。
そうと分かっていても、私には譲れないものがある。
私が危険を冒してまであの女を殺そうとしたのも、一度失敗しても諦めなかったのも、全て――たった一人、愛する人の為。
「私が立ちたい場所は、マティアス様の隣だけですわ。貴方の隣も、王太子妃の椅子にも興味はありません」
堂々と、そして淑女らしく告げると、殿下は何やら面白そうに口角を上げた。
「そうは言っても、王族の言葉の重みに関しては君でも理解しているだろう? 一度皆の前で宣言してしまったことは、基本的に後から取り消すことは出来ない。余程の理不尽でなければの話だが」
想像通りの殿下の言葉に「えぇ、勿論理解しておりますわ」と当たり前のように返事をすると、殿下はわざとらしく困ったような顔をする。
「そんな重みのある求婚を、君は断るというのか?」
そうと分かっていても、私には譲れないものがある。
私が危険を冒してまであの女を殺そうとしたのも、一度失敗しても諦めなかったのも、全て――たった一人、愛する人の為。
「私が立ちたい場所は、マティアス様の隣だけですわ。貴方の隣も、王太子妃の椅子にも興味はありません」
堂々と、そして淑女らしく告げると、殿下は何やら面白そうに口角を上げた。
「そうは言っても、王族の言葉の重みに関しては君でも理解しているだろう? 一度皆の前で宣言してしまったことは、基本的に後から取り消すことは出来ない。余程の理不尽でなければの話だが」
想像通りの殿下の言葉に「えぇ、勿論理解しておりますわ」と当たり前のように返事をすると、殿下はわざとらしく困ったような顔をする。
「そんな重みのある求婚を、君は断るというのか?」