転生デビュー 〜おバカ王子とツンデレ悪役令嬢のジレキュンな日常〜
はー!?
「ど、どっちって、え、と、えっと?」
「私のこと、面倒な子になったとか思ってるでしょ。本来のラビッツより、頭悪くて変な液体飲んで女子寮なんかに連れ込んで、訳分かんないこといっぱい言ってって――」
は!
俺はもしかして、女子寮に無理矢理連れ込まれて、ベッドの上の婚約者に手を握られて、両者媚薬飲んでます状態の男子生徒、という図になっているのか!? これは……、なんという神展開! 何もできないのが悔しい!
血の涙が出そうだ。
「そ、そんなことはないぞ」
「私が転生しなければよかったって――」
「大丈夫だ! 今のがいい、今のが。ベッドの上の女の子に将来結婚したいと言われて手を握られてる今はもう天にも昇る気持ちだ」
「えっ、あ……」
「そもそも正体不明のあの液体は、おそらく媚薬だ」
「え!?」
「今、目の前にいるラビッツに本当は襲いかかりたい。手だけじゃなく全部触りたい。えっちなことしたい。えろいことをさせてくれと土下座して頼みたい。せめて、おっぱ――」
――スパーン!
わざわざ起き上がって扇子ではたかれた。
「そうだった。バカだったわね、あんた」
片方の手は握ったままだ。
「残念だったな。お前はこのまま俺と結婚するはめになるんだ」
いいのか、と起き上がったままのラビッツに茶化すように笑って聞く。
「あんたこそ残念だったわね。誰にも相手にされなくて!」
手は離されない。
「俺はっ、その……お前がいいんだ。ゲームのラビッツじゃない、目の前のラビッツだ」
「調子いいこと言わないで。まだそんなに、この私とはしゃべってないじゃない」
「そうだな。これからたくさんしゃべって俺を好きになってもらうよ」
「陰キャなんでしょ。バカ王子でしょ。できるの?」
「頑張るしかないな」
「……他に目を向けたら許さないから」
「分かってる」
いつか、居場所がなくなるからとかじゃなくて、好きだから結婚したいと言ってほしい。
「……しばらくここで、一緒に寝る?」
「え! えっちなことしていいのか!?」
「駄目! 背中合わせで外側を向いて」
「えー」
「寝ている間は、空腹を忘れられるし」
「そうだな。……寝るか」
好きな子の提案を無下にはできない。
ラビッツは転移魔法を使ったあとだ。回復するまで時間がかかるだろう。ラビッツがくるりと反対側を向いたので、俺も触れないようにして中に入った。しばらくムラムラしながら過ごすとするか……。
ラビッツがなぜか背中にくっついてきた。どうしてだ。背中合わせじゃないのか。
「今日はごめんなさい」
「気にするな」
あーあ。
俺の婚約者は、危機感がないなぁ。
「ど、どっちって、え、と、えっと?」
「私のこと、面倒な子になったとか思ってるでしょ。本来のラビッツより、頭悪くて変な液体飲んで女子寮なんかに連れ込んで、訳分かんないこといっぱい言ってって――」
は!
俺はもしかして、女子寮に無理矢理連れ込まれて、ベッドの上の婚約者に手を握られて、両者媚薬飲んでます状態の男子生徒、という図になっているのか!? これは……、なんという神展開! 何もできないのが悔しい!
血の涙が出そうだ。
「そ、そんなことはないぞ」
「私が転生しなければよかったって――」
「大丈夫だ! 今のがいい、今のが。ベッドの上の女の子に将来結婚したいと言われて手を握られてる今はもう天にも昇る気持ちだ」
「えっ、あ……」
「そもそも正体不明のあの液体は、おそらく媚薬だ」
「え!?」
「今、目の前にいるラビッツに本当は襲いかかりたい。手だけじゃなく全部触りたい。えっちなことしたい。えろいことをさせてくれと土下座して頼みたい。せめて、おっぱ――」
――スパーン!
わざわざ起き上がって扇子ではたかれた。
「そうだった。バカだったわね、あんた」
片方の手は握ったままだ。
「残念だったな。お前はこのまま俺と結婚するはめになるんだ」
いいのか、と起き上がったままのラビッツに茶化すように笑って聞く。
「あんたこそ残念だったわね。誰にも相手にされなくて!」
手は離されない。
「俺はっ、その……お前がいいんだ。ゲームのラビッツじゃない、目の前のラビッツだ」
「調子いいこと言わないで。まだそんなに、この私とはしゃべってないじゃない」
「そうだな。これからたくさんしゃべって俺を好きになってもらうよ」
「陰キャなんでしょ。バカ王子でしょ。できるの?」
「頑張るしかないな」
「……他に目を向けたら許さないから」
「分かってる」
いつか、居場所がなくなるからとかじゃなくて、好きだから結婚したいと言ってほしい。
「……しばらくここで、一緒に寝る?」
「え! えっちなことしていいのか!?」
「駄目! 背中合わせで外側を向いて」
「えー」
「寝ている間は、空腹を忘れられるし」
「そうだな。……寝るか」
好きな子の提案を無下にはできない。
ラビッツは転移魔法を使ったあとだ。回復するまで時間がかかるだろう。ラビッツがくるりと反対側を向いたので、俺も触れないようにして中に入った。しばらくムラムラしながら過ごすとするか……。
ラビッツがなぜか背中にくっついてきた。どうしてだ。背中合わせじゃないのか。
「今日はごめんなさい」
「気にするな」
あーあ。
俺の婚約者は、危機感がないなぁ。