転生デビュー 〜おバカ王子とツンデレ悪役令嬢のジレキュンな日常〜

25.女子会

「お二人とも、同時でしたねっ!」

 今日は交流会の翌日、ベル子ちゃんとラビちゃんが部屋へ遊びに来てくれました。ラビさんのことはラビちゃんと呼んではいるものの……高貴なお方の空気を感じて、心の中ではたまにラビさんと呼んでしまうこともあります。

「……お邪魔します」
「邪魔するわね」
「はい、どうぞ中へお入りください。ちょうど紅茶を入れたところなんです」
「いい香りね」
「はい、お気に入りのローズティーです。お口に合うかは分かりませんが……」
「ありがとう」

 日差しがやわらかく差し込む部屋の中で、ティーテーブルには三つのカップと、手作りのクッキーを並べた小さなガラス皿。

 うん!
 ちゃんと女子会してますよね!

「このテーブルクロスも可愛いわね。さすがルリルリ」
「えへへ。お店で見つけて一目惚れしちゃって」
「ルリルリの部屋……全部、可愛い」
「ほんとよね」

 今までは学校が終わるとすぐに家に帰らなければならず、家庭教師だったり習い事だったりと大忙しでした。

 女子会なるものが流行っていることは知っていましたが、これが初めてです!

 皆で「いただきます」とクッキーを食べて美味しいねと笑い合ったりラビちゃんが「私の釘が打てそうなクッキーとは大違いね」と少し落ち込んでいるのを慰めたりと時間が過ぎていきます。

「それで本題。昨日はどうなったの」

 ベル子ちゃんがいきなり切り込みましたよ!?

「それが……全然ダメだったの」

 ラビちゃんが顔を覆って落ち込んでいます。たまに、こうなっちゃうんですよね。……ニコラさんの前では強がっていますが。

「進展なし?」

 ベル子ちゃん、容赦なしです!

「可愛げがなさすぎて自分にガッカリする……。で、でもね、ニコラだって悪いのよ!」
「うん、分かる。ニコラさん、鈍そうな気がする」

 だからベル子ちゃーん!

「た、確かに鈍いけど! でもほら、ああ見えてえっと……か、顔とか可愛い系でしょ?」

 フォローに入りましたね!

「はい、可愛い系だと思います」

 王子様の見た目に対して、この返答でよかったんでしょうか。

「それに、たまには……か、かっこいいところもあるわよね」
「はい、ニコラさんの采配にすごいなと思ったことも何度もあります」
「そうよね、頼りがいがあるところだってあるし、たまには私だってドキドキしたり……おかしくないわよね?」
「はい、ニコラさんはとっても素敵な人です」
「うん。素敵な人」

 ラビちゃんの顔が明らかにニヤけて嬉しそうになっていきます。

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