仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
(どうして? 二泊で予約したはずなのに……)
スマートフォンで予約確認メールを開こうとする手が震える。画面がなかなか読み込まれず、焦りが募っていく。
『予約、二泊。……ありませんか? えっと、その……今夜ここに泊まるんです。予約が入っているはずです』
どうにか駆使したフランス語ではまったく通じず、途中から英語で懸命に伝えるが、スタッフは肩をすくめて〝なにを言っているかわからない〟という仕草をする。ここはフランスなのだからフランス語で話せといった圧を感じた。
(ど、どうしよう……!)
困り果てている誌史に、スタッフがフランス語で言葉を投げかける。意味はわからないが、表情と仕草から邪魔だと言いたげなのが伝わってきた。オロオロする誌史を冷めた目で見る。
『泊まりたいんです。お願いします』
必死に英語で伝えるが、首を横に振るばかり。
異国の地で宿がないかもしれないという現実が、ひたひたと誌史の胸を締めつけてくる。せっかくの旅の高揚感が、足元から崩れていくようだった。
ほかの宿泊客がチェックインをしようとフロントに続々と詰めかけてきたため、誌史はなすすべもなく端に追いやられていく。
スマートフォンで予約確認メールを開こうとする手が震える。画面がなかなか読み込まれず、焦りが募っていく。
『予約、二泊。……ありませんか? えっと、その……今夜ここに泊まるんです。予約が入っているはずです』
どうにか駆使したフランス語ではまったく通じず、途中から英語で懸命に伝えるが、スタッフは肩をすくめて〝なにを言っているかわからない〟という仕草をする。ここはフランスなのだからフランス語で話せといった圧を感じた。
(ど、どうしよう……!)
困り果てている誌史に、スタッフがフランス語で言葉を投げかける。意味はわからないが、表情と仕草から邪魔だと言いたげなのが伝わってきた。オロオロする誌史を冷めた目で見る。
『泊まりたいんです。お願いします』
必死に英語で伝えるが、首を横に振るばかり。
異国の地で宿がないかもしれないという現実が、ひたひたと誌史の胸を締めつけてくる。せっかくの旅の高揚感が、足元から崩れていくようだった。
ほかの宿泊客がチェックインをしようとフロントに続々と詰めかけてきたため、誌史はなすすべもなく端に追いやられていく。