仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
 「――っ!? す、すみません! あの、わ、私、寝相はいいって昨日……!」


 (こんな体勢の、どこが寝相がいいの!)

 慌てふためいて謝罪する。


 「寝相がいい、ね」


 修吾はふっと目を細めて、わざとらしくため息をついた。


 「俺にこうして抱きつくのが〝寝相がいい〟って定義なら、たしかに嘘じゃないな」
 「ち、ちがっ……そ、そういう意味じゃ……!」


 必死に弁明しようとする誌史を見て、修吾は肩を揺らし、いたずらっぽく笑った。


 「冗談だよ。嫌じゃなかったから」


 その言葉に誌史の心臓はさらに跳ねる。恥ずかしさと安心と、どうしようもない甘い気持ちが胸いっぱいに広がって、まともに修吾の顔を見られなくなる。

 慌ててベッドから抜け出そうとする誌史の腕を、修吾が軽く取った。
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