仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
 修吾が絶賛するのだから、よほど美味しいのだろう。

 (ワクワクしちゃう……!)

 ゲンキンなもので、つい先ほどまで緊張して手に汗握っていたはずなのに心が弾む。
 トレーにあれこれ選んで会計を済ませ、ひとつだけテーブルが置かれたイートインコーナーへ。木製のテーブルには、窓から少し強めの夏の光が差し込んでいた。

 修吾は早速、誌史の前にメロンパンを置く。


 「食べてみて」
 「わ~、ありがとうございます」


 一口かじった瞬間、誌史は目を丸くする。外はカリッとしているのに、中はふんわり甘い。


 「……すごく美味しいです!」


 外側のサクサクとした食感と、中のやわらかな甘さが口いっぱいに広がる。
 その反応に、修吾は満足そうに目を細めた。


 「修吾さんって、とても勉強家ですよね」
 「突然どうした?」


 修吾が面喰ったように目を瞠る。
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