仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
ひんやりとした冷気に出迎えられ、ブラウスの襟元をパタパタとさせているうちに汗が引いていく。額に滲んだ汗をハンカチで拭いつつ髪を整え、エレベーターを五階で降りた。
扉を開くと、長テーブルには取引先が五名、向かい合って夏生と里依紗が座っていた。すでに打ち合わせははじまっている。
ぺこぺこと頭を下げながら里依紗の隣の席に滑り込む。
「遅れてすみません」
小声で里依紗に謝罪する。
今回の打ち合わせは詩史が主導して説明する予定だったが、夏生が代役を務めていた。
途中で代わるのもためらわれ、詩史は大人しく資料を目で追いかけていく。そして、結局その会合に詩史の出番はないまま終わりの時間を迎えた。
「遅くなり申し訳ありませんでした」
先方に謝罪し、その場をあとにする。
「詩史ちゃん、なんでまったく違う会場に向かったんだ?」
下降するエレベーターの中で夏生に問われた。
扉を開くと、長テーブルには取引先が五名、向かい合って夏生と里依紗が座っていた。すでに打ち合わせははじまっている。
ぺこぺこと頭を下げながら里依紗の隣の席に滑り込む。
「遅れてすみません」
小声で里依紗に謝罪する。
今回の打ち合わせは詩史が主導して説明する予定だったが、夏生が代役を務めていた。
途中で代わるのもためらわれ、詩史は大人しく資料を目で追いかけていく。そして、結局その会合に詩史の出番はないまま終わりの時間を迎えた。
「遅くなり申し訳ありませんでした」
先方に謝罪し、その場をあとにする。
「詩史ちゃん、なんでまったく違う会場に向かったんだ?」
下降するエレベーターの中で夏生に問われた。