仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
「すみません。朝出勤したときにデスクに会場が変更になったと書類が置いてあったんです」
午前中に通訳の仕事が外であったため、詩史はその書類を確認してから会社を出た。
「書類が? そんなの、俺は置いてないけどな。里依紗は?」
「もちろん置かないわよ」
それでは、自分はいったいなにを見たのだろうかと不思議でならない。夢でも見たのかと疑いたくなる。
「きっと私が勘違いしたんです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
なにかべつの書類を見て、今日の会場変更と見誤ったのだろう。
「詩史ちゃん、最近ミスが続いてない?」
里依紗に指摘され、言葉に詰まる。
まさにそうなのだ。資料の紛失以降、失態が続いている。翻訳した原稿がおかしなスペルになっていたり、まったくべつの単語になっていたりなど、これまででは考えられないミスを引き起こしていた。
午前中に通訳の仕事が外であったため、詩史はその書類を確認してから会社を出た。
「書類が? そんなの、俺は置いてないけどな。里依紗は?」
「もちろん置かないわよ」
それでは、自分はいったいなにを見たのだろうかと不思議でならない。夢でも見たのかと疑いたくなる。
「きっと私が勘違いしたんです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
なにかべつの書類を見て、今日の会場変更と見誤ったのだろう。
「詩史ちゃん、最近ミスが続いてない?」
里依紗に指摘され、言葉に詰まる。
まさにそうなのだ。資料の紛失以降、失態が続いている。翻訳した原稿がおかしなスペルになっていたり、まったくべつの単語になっていたりなど、これまででは考えられないミスを引き起こしていた。