仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
大きな問題にはなっていないのは不幸中の幸いだが、それは夏生や里依紗のフォローがあるおかげ。
(でも、チェックしたときにはきちんとできているのに……)
詩史はこれまで、間違いがないよう何度も確認作業に努めてきた。それが、ここ最近は立て続けにミスを繰り返している。
「ちょっと気持ちがそぞろになってる? 神谷さんと同居までしはじめたから、浮ついてない?」
里依紗の言葉が胸をつく。辛辣だが、それが要因と思われても仕方がない。
当初、同居は内緒にしていたが、十日ほど前に打ち明けずにはいられない事態になった。夏生と通訳の仕事場から直帰する際、タクシーで送り届けてもらうことになり、引っ越した事実を話さなくてはならなくなったのだ。
最初から別々のタクシーに乗ればよかったが、うっかり同乗してしまった。
夏生に知られれば、里依紗の耳に入るのは当然で……。
問題ばかり起こして迷惑をかけていれば、真面目にしっかり仕事をしている里依紗が苛立つのもわかる。
「すみません……」
「まぁまぁ、里依紗も落ち着いて」
(でも、チェックしたときにはきちんとできているのに……)
詩史はこれまで、間違いがないよう何度も確認作業に努めてきた。それが、ここ最近は立て続けにミスを繰り返している。
「ちょっと気持ちがそぞろになってる? 神谷さんと同居までしはじめたから、浮ついてない?」
里依紗の言葉が胸をつく。辛辣だが、それが要因と思われても仕方がない。
当初、同居は内緒にしていたが、十日ほど前に打ち明けずにはいられない事態になった。夏生と通訳の仕事場から直帰する際、タクシーで送り届けてもらうことになり、引っ越した事実を話さなくてはならなくなったのだ。
最初から別々のタクシーに乗ればよかったが、うっかり同乗してしまった。
夏生に知られれば、里依紗の耳に入るのは当然で……。
問題ばかり起こして迷惑をかけていれば、真面目にしっかり仕事をしている里依紗が苛立つのもわかる。
「すみません……」
「まぁまぁ、里依紗も落ち着いて」