仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
ナプキンを膝に置く仕草、ソムリエとの短い会話、グラスを持つ手の角度、どれも洗練されていて無駄がない。かといって冷たいわけではなく、むしろその余裕が心地いい。
さすが大人の男性だと、誌史は思わず尊敬の眼差しを向けてしまう。同年代ではなかなかこうはいかないだろう。経験と品格が自然に滲み出る人は、そう多くない。
彼と一緒にいるだけで、自分まで少し上品になれたような気がした。
グラスに注がれた赤ワインは、深いルビー色。ソムリエが一礼して去ると、修吾はグラスを軽く持ち上げた。
「っとその前に、誌史さんはいくつ?」
不意に唐突な質問が飛んでくる。
「今は二十三歳ですが……二十四歳になる年です」
戸惑いつつ答えた。来月の五月には誕生日を迎える。
修吾は目線を宙に泳がせてから、ボソッと「そうだよな」と呟いた。
「フランスではお酒は十六歳から飲めるけど、ワインは十八歳からだから」
「そう、なんですね」
さすが大人の男性だと、誌史は思わず尊敬の眼差しを向けてしまう。同年代ではなかなかこうはいかないだろう。経験と品格が自然に滲み出る人は、そう多くない。
彼と一緒にいるだけで、自分まで少し上品になれたような気がした。
グラスに注がれた赤ワインは、深いルビー色。ソムリエが一礼して去ると、修吾はグラスを軽く持ち上げた。
「っとその前に、誌史さんはいくつ?」
不意に唐突な質問が飛んでくる。
「今は二十三歳ですが……二十四歳になる年です」
戸惑いつつ答えた。来月の五月には誕生日を迎える。
修吾は目線を宙に泳がせてから、ボソッと「そうだよな」と呟いた。
「フランスではお酒は十六歳から飲めるけど、ワインは十八歳からだから」
「そう、なんですね」