仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
「夕食、どうしようかな。修吾さんが帰ってきたら、一緒に外に出ればいい?」
キャリーバッグを引いて帰ったため荷物が多く、夕食の買い出しはできなかった。冷蔵庫に材料になりそうなものはあるだろうか。
「そうだ……せっかくだから両想いになったお祝いとか……。キャーッ、両想いだって! 恥ずかしい!」
片づけの手を止めて顔を覆い、左右にぶんぶん振る。未だに実感は湧かない。
修吾とはあの日以来、会っていない。どんな顔をしたらいいのか、誌史はいきなり緊張してきた。
スピードを上げていく鼓動を自覚したそのとき、玄関のドアが開く音がして息を呑む。リビングに向かった足音が寝室にぐんぐん近づいてくるのに合わせ、胸が高鳴っていく。
表情を作り終えるより早く、ノックと同時にドアが開いて彼が現れた。
「おかえり」
誌史は一瞬、呼吸を忘れた。
見慣れているはずの彼の姿に、ときめきが止まらない。
スーツの襟元には外気の冷たさが残り、少し赤くなった頬が照明にやわらかく照らされている。
キャリーバッグを引いて帰ったため荷物が多く、夕食の買い出しはできなかった。冷蔵庫に材料になりそうなものはあるだろうか。
「そうだ……せっかくだから両想いになったお祝いとか……。キャーッ、両想いだって! 恥ずかしい!」
片づけの手を止めて顔を覆い、左右にぶんぶん振る。未だに実感は湧かない。
修吾とはあの日以来、会っていない。どんな顔をしたらいいのか、誌史はいきなり緊張してきた。
スピードを上げていく鼓動を自覚したそのとき、玄関のドアが開く音がして息を呑む。リビングに向かった足音が寝室にぐんぐん近づいてくるのに合わせ、胸が高鳴っていく。
表情を作り終えるより早く、ノックと同時にドアが開いて彼が現れた。
「おかえり」
誌史は一瞬、呼吸を忘れた。
見慣れているはずの彼の姿に、ときめきが止まらない。
スーツの襟元には外気の冷たさが残り、少し赤くなった頬が照明にやわらかく照らされている。