仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
 「照れますよ……! だって料理の途中で……!」
 「ちょうどいい具合に温まってきただろ?」


 いたずらっぽく言いながら、修吾は鍋の火を止めた。
 誌史は小さく息をつき、手の甲で頬をあおぐ。


 「もう……修吾さんって、そういうとこずるいです」
 「いい意味で?」
 「ずるいって言ってるんです」


 ふたりの声はどこか楽しげで、笑みが零れていた。
 
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