仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
 どんな困難も、誠実に向き合えば必ず乗り越えられるということ。
 そして、どんなときも修吾が信じてくれるということ。


 『大丈夫だ。俺がついてる』


 昨夜、修吾がそう励ましてくれた言葉が、今も胸の奥で静かに息づいている。
 そのひと言を思い出すだけで、足取りが少しだけ軽くなった。

 駅前に差し込む朝の光は、ビルのガラスに反射してまぶしい。
 誌史はバッグを肩に掛けなおし、どこまでも澄んだ空を見上げた。
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