仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
声をかけた修吾が事情を聞くと、家族のビザに不備があり、入国審査で止められたのだという。観光ビザの申請に誤りがあり、滞在目的との齟齬が指摘されていた。係員は冷淡で、再審査には時間がかかると告げていた。
修吾はすぐに大使館の身分を明かし、家族の事情を丁寧に説明。係員の態度は徐々に和らいでいった。
必要書類の再確認、滞在先の証明、大使館からの保証などすべてを整え、家族はようやく入国を許可された。
手続きが終わった後、その少女はそっと修吾の袖を引いた。
『ありがとうございました。怖かったけど、助けてくれてうれしかったです』
自信を失くしていた修吾にとって、その言葉は救いだった。自分の仕事が誰かの不安を取り除き、笑顔を取り戻す力になる。その実感が、彼の中に静かに灯ったのだ。
その少女の顔はもちろん、空港をあとにする車の中から見た夕暮れの空を今でもよく覚えている。あのときの『ありがとう』が、修吾の心にたしかなものとして残った。
外交官としての自分にもう一度誇りを持ってみよう。そう思えたのは、あの小さな出会いのおかげだった。
修吾はすぐに大使館の身分を明かし、家族の事情を丁寧に説明。係員の態度は徐々に和らいでいった。
必要書類の再確認、滞在先の証明、大使館からの保証などすべてを整え、家族はようやく入国を許可された。
手続きが終わった後、その少女はそっと修吾の袖を引いた。
『ありがとうございました。怖かったけど、助けてくれてうれしかったです』
自信を失くしていた修吾にとって、その言葉は救いだった。自分の仕事が誰かの不安を取り除き、笑顔を取り戻す力になる。その実感が、彼の中に静かに灯ったのだ。
その少女の顔はもちろん、空港をあとにする車の中から見た夕暮れの空を今でもよく覚えている。あのときの『ありがとう』が、修吾の心にたしかなものとして残った。
外交官としての自分にもう一度誇りを持ってみよう。そう思えたのは、あの小さな出会いのおかげだった。