仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
「誌史さんは二十五歳だそうだね」
「はい、先日誕生日を迎えて二十五歳になりました」
恋人に誕生日を祝ってもらうのは初めてだった。
しかしそう答えてから、ひやりとする。修吾と年が離れすぎてるから反対されるのではないか。
「修吾とひと回り違うってわけだ」
「……はい」
ますます雲行きが怪しくなっていく。世界の要人を相手にしている外交官の妻には心許ないと思われたのかもしれない。
「そうなの? じゃあ、私たちと同じね!」
多香美が両手を叩いて喜ぶ。
(同じって……?)
隣を見ると、誌史の疑問を感じ取った修吾が答えた。
「父さんと母さんもひと回り離れてる」
「えっ、そうだったんですか」
そこまで離れているようには見えない。見た目の話ではなく、自然な感じとでも言おうか。長く寄り添ってきた人たちだけが持つ、静かな調和がある。
「はい、先日誕生日を迎えて二十五歳になりました」
恋人に誕生日を祝ってもらうのは初めてだった。
しかしそう答えてから、ひやりとする。修吾と年が離れすぎてるから反対されるのではないか。
「修吾とひと回り違うってわけだ」
「……はい」
ますます雲行きが怪しくなっていく。世界の要人を相手にしている外交官の妻には心許ないと思われたのかもしれない。
「そうなの? じゃあ、私たちと同じね!」
多香美が両手を叩いて喜ぶ。
(同じって……?)
隣を見ると、誌史の疑問を感じ取った修吾が答えた。
「父さんと母さんもひと回り離れてる」
「えっ、そうだったんですか」
そこまで離れているようには見えない。見た目の話ではなく、自然な感じとでも言おうか。長く寄り添ってきた人たちだけが持つ、静かな調和がある。