仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
「よかった~。ありがとうございます」
彼の声には不思議な安心感があり、緊張しがちな誌史も、つい肩の力を抜いてしまう。
二十七歳の笹本は通訳としての経験も豊富で、特に英語とスペイン語を自在に操るが、そんな語学力はもちろん場の空気を読む力にも長けている。しかしその実力をひけらかすことはなく、いつも優しい態度で誌史やほかの後輩たちに接してくれる。
誌史にとっては、尊敬と安心を同時に感じさせる存在だ。
「でもあのCEO、話しながら文脈を変える癖があるから、ちょっと苦労しました」
「わかる。あれは通訳泣かせだよな。でも誌史ちゃんの訳、ちゃんと空気を読んでたぞ。間の取り方も絶妙だったし。これはもうインターンなんて卒業なんじゃないか?」
それは大袈裟だと思ったそのとき、挨拶の声とともに現れた近藤里依紗は、まるで光を纏っているかのようだった。
胸元まで届くロングヘアはゆるやかなウェーブがかかっていて、動くたびに艶やかに揺れる。ライトブルーのパンツスーツをさらりと着こなし、足元には細身のヒール。洗練された装いの中にも、どこかやわらかさが漂っている。
目元は涼しげで、口元にはいつも余裕のある笑みが浮かぶ。その笑顔は人を一瞬で和ませる力を持ちながらも、芯の強さを感じさせる。
彼の声には不思議な安心感があり、緊張しがちな誌史も、つい肩の力を抜いてしまう。
二十七歳の笹本は通訳としての経験も豊富で、特に英語とスペイン語を自在に操るが、そんな語学力はもちろん場の空気を読む力にも長けている。しかしその実力をひけらかすことはなく、いつも優しい態度で誌史やほかの後輩たちに接してくれる。
誌史にとっては、尊敬と安心を同時に感じさせる存在だ。
「でもあのCEO、話しながら文脈を変える癖があるから、ちょっと苦労しました」
「わかる。あれは通訳泣かせだよな。でも誌史ちゃんの訳、ちゃんと空気を読んでたぞ。間の取り方も絶妙だったし。これはもうインターンなんて卒業なんじゃないか?」
それは大袈裟だと思ったそのとき、挨拶の声とともに現れた近藤里依紗は、まるで光を纏っているかのようだった。
胸元まで届くロングヘアはゆるやかなウェーブがかかっていて、動くたびに艶やかに揺れる。ライトブルーのパンツスーツをさらりと着こなし、足元には細身のヒール。洗練された装いの中にも、どこかやわらかさが漂っている。
目元は涼しげで、口元にはいつも余裕のある笑みが浮かぶ。その笑顔は人を一瞬で和ませる力を持ちながらも、芯の強さを感じさせる。