仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
あのパリの夜から二カ月。連絡は何度か交わしていたものの、こうして直接顔を合わせるのは初めてだ。
その彼が来賓と別れ、軽やかな足取りで誌史のほうへやって来た。
「久しぶりだな、誌史さん」
「神谷さんと、ここで会えるなんて……!」
自然と笑みが零れ、声も弾む。
文化交流会だから外務省も当然絡んでいるわけで、彼がここにいるのは不思議ではない。むしろ、こうした場こそ外交官の本領が発揮される場所だとわかっている。それでも、まさか今日このタイミングで顔を合わせるとは思っていなかった。
予期していなかった再会が、胸の奥に不意に灯りをともす。
「ブルームコミュニケーションズさんの名前があったから、もしかしたら誌史さんもいるんじゃないかって」
「えっ、それじゃ知っていたんですか? それなら話してくださればよかったのに」
つい恨み節が口をついたが、頬が綻ぶのは止められない。パリでの出会いで、修吾はすっかり誌史の憧れの存在だ。
いつか一緒に仕事を通じて会えたらという願いが、早々に叶えられた。
その彼が来賓と別れ、軽やかな足取りで誌史のほうへやって来た。
「久しぶりだな、誌史さん」
「神谷さんと、ここで会えるなんて……!」
自然と笑みが零れ、声も弾む。
文化交流会だから外務省も当然絡んでいるわけで、彼がここにいるのは不思議ではない。むしろ、こうした場こそ外交官の本領が発揮される場所だとわかっている。それでも、まさか今日このタイミングで顔を合わせるとは思っていなかった。
予期していなかった再会が、胸の奥に不意に灯りをともす。
「ブルームコミュニケーションズさんの名前があったから、もしかしたら誌史さんもいるんじゃないかって」
「えっ、それじゃ知っていたんですか? それなら話してくださればよかったのに」
つい恨み節が口をついたが、頬が綻ぶのは止められない。パリでの出会いで、修吾はすっかり誌史の憧れの存在だ。
いつか一緒に仕事を通じて会えたらという願いが、早々に叶えられた。