仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
「出遅れてすみません」
修吾はふっと笑いながら受け取った。
「神谷さん、今日はこのあともご予定が?」
あくまでも自然な流れの中で、里依紗が小首を傾げて尋ねる。声のトーンがいつもよりやわらかい。
「ええ、少し残って来賓の方々と」
修吾がそう答えると、里依紗は少し残念そうに微笑んだ。
「そうですか。……また、どこかでご一緒したいです」
「そうですね。では私はこれで」
誌史に〝またね〟といった意味合いの目配せをしつつ修吾が離れようとしたときだった。
『シュウゴ! こんなところにいたのか。探したよ』
朗らかなフランス語が空間に響き、周囲の空気がふわりと揺れた。声の主はフランス大使館の大使、ジョルジュ・ルモアンヌだ。
修吾はふっと笑いながら受け取った。
「神谷さん、今日はこのあともご予定が?」
あくまでも自然な流れの中で、里依紗が小首を傾げて尋ねる。声のトーンがいつもよりやわらかい。
「ええ、少し残って来賓の方々と」
修吾がそう答えると、里依紗は少し残念そうに微笑んだ。
「そうですか。……また、どこかでご一緒したいです」
「そうですね。では私はこれで」
誌史に〝またね〟といった意味合いの目配せをしつつ修吾が離れようとしたときだった。
『シュウゴ! こんなところにいたのか。探したよ』
朗らかなフランス語が空間に響き、周囲の空気がふわりと揺れた。声の主はフランス大使館の大使、ジョルジュ・ルモアンヌだ。