仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
誌史はフランス語の習得が未熟で、会話の半分ほどしか理解できなかったが、その声には言葉の壁を越えるようなあたたかさがあった。
夏生たちと揃って『ありがとうございます』と礼を言う。
『ところでシュウゴ、いったいいつ私の娘と会ってくれるんだい? 早くキミを娘婿として迎え入れたいんだが』
ルモアンヌが冗談めかして笑う。
(今、婿って言った? 大使の娘さんを紹介しようとしているの?)
すべては聞き取れなくても、単語からニュアンスは伝わってくる。夏生と里依紗の表情からも、誌史が受け取った意味で合っているようだった。
『申し訳ありません。じつは私には心に決めた女性がいるんです』
『なに?』
ルモアンヌは驚きと悲しみが混ざり合った表情を浮かべる。
『まだ公にはしておりませんが、婚約もしておりまして——』
夏生たちと揃って『ありがとうございます』と礼を言う。
『ところでシュウゴ、いったいいつ私の娘と会ってくれるんだい? 早くキミを娘婿として迎え入れたいんだが』
ルモアンヌが冗談めかして笑う。
(今、婿って言った? 大使の娘さんを紹介しようとしているの?)
すべては聞き取れなくても、単語からニュアンスは伝わってくる。夏生と里依紗の表情からも、誌史が受け取った意味で合っているようだった。
『申し訳ありません。じつは私には心に決めた女性がいるんです』
『なに?』
ルモアンヌは驚きと悲しみが混ざり合った表情を浮かべる。
『まだ公にはしておりませんが、婚約もしておりまして——』