仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
スキルアップはもちろんパリでの恩を返すには、この場限りの婚約者では割に合わない。むしろ憧れの外交官の婚約者のふりをできるのは、詩史にとって光栄な話ではないか。
驚くばかりだった修吾の提案が、みるみるうちに現実味を帯びていく。
「……わかりました。このまま神谷さんの婚約者のふりを続けます」
詩史が答えた瞬間、夏生と里依紗が「はぁ!?」と揃って声を上げる。
「本気なの⁉」
「はい。大使の手前もありますし、自分のためにもなりますから。神谷さんにはパリで本当にお世話になったので、お礼の意味も込めてそうします」
ふたりにはっきりと決意を表明した。
「よく決断してくれた。ありがとう」
修吾が満面の笑みで詩史の手を取る。軽く握手していると、遠くから修吾を呼ぶ声がした。
「ごめん、行かなきゃならない。今夜、少し話せるか?」
「あ、はい」
「じゃあ、あとで待ち合わせ場所をメッセージで送っておく」
修吾はひらりと手を振り、声の主のほうに足早に向かっていった。
驚くばかりだった修吾の提案が、みるみるうちに現実味を帯びていく。
「……わかりました。このまま神谷さんの婚約者のふりを続けます」
詩史が答えた瞬間、夏生と里依紗が「はぁ!?」と揃って声を上げる。
「本気なの⁉」
「はい。大使の手前もありますし、自分のためにもなりますから。神谷さんにはパリで本当にお世話になったので、お礼の意味も込めてそうします」
ふたりにはっきりと決意を表明した。
「よく決断してくれた。ありがとう」
修吾が満面の笑みで詩史の手を取る。軽く握手していると、遠くから修吾を呼ぶ声がした。
「ごめん、行かなきゃならない。今夜、少し話せるか?」
「あ、はい」
「じゃあ、あとで待ち合わせ場所をメッセージで送っておく」
修吾はひらりと手を振り、声の主のほうに足早に向かっていった。