仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
 男性なら、里依紗のように大人な女性がいいに決まっている。美人なうえに仕事もできるのだから申し分ない。


 「ねぇ、誌史ちゃん、やっぱり私が身代わりになろうか? なんか心配なのよね」
 「いえいえっ、里依紗さんにご迷惑をおかけするわけにはいきません。引き受けたのは私ですから、責任を持って全うします」


 心配してくれるのはありがたいが、人に押しつけて無責任に放り出すわけにはいかない。
 眉根を寄せる里依紗にしっかりと答える。

 それからしばらくして焼きチーズナポリタンが運ばれてきた。焦げたチーズの匂いとケチャップの甘い匂いが食欲をそそる。


 「今日も美味しそうですね!」


 早速フォークを握り、熱々のチーズが絡まったパスタを巻きつける。

 (今度、修吾さんをここに連れてきてあげようかな)

 フーフーしながら口に運び、舌がとろける味を堪能しながら、そんなことを思った。
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