仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです
修吾がゆっくりと車を発進させながら、辺りの様子を窺うようにキョロキョロする。
「どちらにしても、じゃなくてお茶です、お茶」
「お茶ね、お茶」
誌史は、笑いながら繰り返す修吾に近くのパーキングを案内した。
車を無事に駐車し、誌史は三階にある部屋に修吾を招き入れた。
白木のテーブルと淡いグレーのソファは北欧風をイメージしてしつらえている。窓辺には観葉植物を置き、やわらかな照明が部屋を照らす。雑誌で見るようなおしゃれさはないが、誌史には過ごしやすい。
思い起こせば、この部屋に男性を招くのは初めて。引っ越しのときに父親が手伝いのために入って以来である。
お茶でもどうぞなんて、ずいぶん大胆なことを言ったものだと今さらながら膝が震える。
「あまり広くないですけど、どうぞ……」
靴を揃える修吾の背に緊張しながら声をかけると、彼は室内を一瞥し、ふっと微笑んだ。
「落ち着くな。いい部屋だ」
「どちらにしても、じゃなくてお茶です、お茶」
「お茶ね、お茶」
誌史は、笑いながら繰り返す修吾に近くのパーキングを案内した。
車を無事に駐車し、誌史は三階にある部屋に修吾を招き入れた。
白木のテーブルと淡いグレーのソファは北欧風をイメージしてしつらえている。窓辺には観葉植物を置き、やわらかな照明が部屋を照らす。雑誌で見るようなおしゃれさはないが、誌史には過ごしやすい。
思い起こせば、この部屋に男性を招くのは初めて。引っ越しのときに父親が手伝いのために入って以来である。
お茶でもどうぞなんて、ずいぶん大胆なことを言ったものだと今さらながら膝が震える。
「あまり広くないですけど、どうぞ……」
靴を揃える修吾の背に緊張しながら声をかけると、彼は室内を一瞥し、ふっと微笑んだ。
「落ち着くな。いい部屋だ」