仮面フィアンセ〜憧れの外交官からの執着愛に今にも陥落しそうです

 朝の光がカーテンの隙間から差し込み、誌史の瞼を照らす。

 (……あれ? 眩しい)

 誌史は布団の中で小さく身じろぎし、パッと目を開いた。


 「――しまった!」


 昨夜、修吾をリビングのソファに寝かせたまま、自分もベッドに潜り込み、気づけばぐっすり眠ってしまっていたのだ。
 時計を見ると、もう朝の七時を過ぎている。

 (修吾さん、まさか……帰っちゃった?)

 慌てて部屋着のままベッドを飛び出し、足早に彼のもとへ向かう。


 「……あ」


 そこには、まだ毛布にくるまった修吾がいた。長い脚をソファで少し窮屈そうに曲げながらも、すやすやと寝息を立てている。

 頬にかかる朝の光がやわらかく彼の横顔を照らし、普段の凛とした印象よりも年下のように見えた。

 (よかった……帰ってなかった……)
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