御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす

 リビングに入ると、洗面所で手洗いを済ませた充輝と晴輝がさっそくおもちゃで遊んでいた。


「こーせーさんあそぼ」


 晴輝が駆け寄り、洸星さんの手を取る。


「その前にこれを晴輝くんに返さないと」


 洸星さんはカバンから晴輝の好きなキャラクターのキーホルダーを取り出して手渡す。


「ありがと」


 受け取って、しっかりお礼が言えた晴輝の頭を洸星さんが優しく撫でた。


「もう落とすなよ」

「うん。あそぼ」


 キーホルダーよりも洸星さんと遊ぶ方が今の晴輝には重要らしい。


「みっくんもあそぶ」


 充輝も駆け寄ってきて洸星さんの手を取った。

 いつも遊んでいる窓際のタイルカーペットが敷いてある場所にふたりで洸星さんを連れていく。


「いつもなにをして遊んでるんだ?」


 タイルカーペットの上に洸星さんが腰を下ろす。

 充輝と晴輝はおもちゃを仕舞う棚からブロックの入ったケースを持ってくると、それをひっくり返す。そして、中のブロックを勢いよくまき散らした。


「ブロックしよ」

「ああ、わかった」


 晴輝の誘いに洸星さんが頷く。

 三人でブロックをしている間に夕食の支度に取り掛かるため私はキッチンに向かった。


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