御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
仕事が終わってから保育園へ迎えに行くまでの時間にアパートに戻りシチューをすでに作ってある。
炊飯器にお米もセットしてタイマーで炊き上がるようにもしてきた。
鍋の中のシチューを温めるだけなのに、疲労が限界を迎えたのか次第に立っているのも辛くなってくる。
母の手助けはあったものの、あまり頼ってはいけないと強がり、数日間ひとりで風邪を引いたふたりの看病を続けていたからかもしれない。
ぐるぐると目眩がして、キッチンの壁に寄りかかりながらずるずると座り込んでしまった。
夜もまとまって眠れなかったせいか食事よりも今は布団に入って眠りたい。私ひとりならそれができるけれど、充輝と晴輝にご飯を食べさせないと……。
「有紗。大丈夫か?」
洸星さんの声が聞こえて顔を上げる。
リビングで充輝と晴輝と遊んでいたはずが私の異変に気付いてキッチンまで来てくれのだろう。けれど、彼に心配をかけさせてはだめだ。
「大丈夫です」
笑顔を作り、私はなんとか立ち上がった。そのとき、再び立ち眩みがして、倒れそうになる私の体を洸星さんが支えてくれる。
「顔色悪いぞ」
「すみません」
洸星さんに心配をかけさせてはいけないと思いつつも体に力が入らない。