御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「わかった」


 洸星さんが頷くと、寝室の扉から充輝と晴輝が顔を覗かせた。


「ママ?」


 不安そうにこちらを見ているふたりに私は笑顔を向ける。


「充輝、晴輝。ママ少し休むから、洸星さんとご飯食べられる?」


 充輝と晴輝が顔を見合わせる。それから、「できる」とふたり同時に頷いた。


「ありがとね」


 ふたりの表情から私を心配しているのが伝わってくる。親としてもっとしっかりしないといけないのに。


「ゆっくり寝てろ」


 洸星さんが私の髪をくしゃりと撫でて立ち上がる。それからスーツのジャケットを脱ぎながら扉へと向かった。

 彼が出ていき、扉がゆっくり閉められる。

 布団の中で私はそっと目を閉じた。

 耳を済ますと、充輝と晴輝の声がリビングから聞こえてくる。

 晴輝は野菜が苦手だからシチューに入っているにんじんや玉ねぎ、ブロッコリーをちゃんと食べてくれるだろうか。

 充輝は食べるのがゆっくりだし少食だからいつも残してしまうけれど完食できるだろうか。

 いろいろ心配なことはあるけれど、眠さが勝ってしまい気づいたときには意識を手放していた。


< 112 / 162 >

この作品をシェア

pagetop