御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす

 洸星さんはリビングで待ってもらうことにして、私はいつも通り充輝と晴輝をお風呂に入れた。

 パジャマに着替えさせてから順番に歯磨きをする。それから寝室に移動して、私を真ん中にして三人で布団に転がった。

 保育園の帰り道で寝てしまったので寝つきが悪いと思ったが、絵本を三冊ほど読んだところでふたりは目を擦り始め、そのまますっと眠ってしまった。

 寝かしつけが終わり、リビングへと戻る。


「お待たせしました」


 充輝と晴輝と一緒にお風呂に入ったので化粧は落としてあるし、髪も簡単にひとつにまとめただけ。それに、パジャマに薄手のカーディガンという格好も少し恥ずかしい。


「遅くなってしまいましたが夕食食べますよね。今用意します」


 ラグの上に座っている洸星さんに言うと、私はキッチンへ移動した。

 シチューの入った鍋を温め直していると、突然背中が温かなものに覆われる。


「有紗」


 耳元で洸星さんの声がして胸がどきっと跳ねた。


「こ、洸星さん……?」


 後ろからピタッと抱きしめられているため動けず、振り向くことができない。


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