御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「こうしていると、きみが俺の彼女だった頃のことを思い出す。俺のマンションに来たときはいつも美味しい食事を用意してくれたよな」


 私を抱きしめる洸星さんの腕の力がいっそう強くなる。


「あの頃のように俺には有紗が必要だ。俺はもう二度ときみを失いたくない」


 洸星さんの腕の力が弱くなった。くっついていた体がすっと離れると、彼の手が私の肩に優しく触れる。体の向きを変えられ、向き合うかたちになった。

 真正面から見つめられ、胸の鼓動がさらに速まる。


「有紗」


 私の名前を呼ぶ洸星さんの顔をじっと見つめ返した。


「俺と結婚してほしい」

「えっ……」


 彼から話があると言われたとき、復縁の返事に関することだろうと思っていた。

 それがまさかプロポーズをされるとは思わず、言葉を失う。 


「有紗と、それから充輝と晴輝は俺がこの先一生守ると約束する」

「洸星さん」


 ここまで言ってもらえて、私はもう自分の気持ちに蓋をすることはできない。

 私は洸星さんが好き。別れてからもずっと彼だけを想い続けていた。

 だけど彼は大企業の社長。その事実が私をためらわせる。


「私でいいんですか」

「有紗がいいんだ」


 震える声で尋ねれば、力強い声の返事が戻ってきた。

 洸星さんは私の顔を両手で包み込み、おでこを優しく合わせる。


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