御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
三十分ほど遊んだあとで充輝と晴輝は眠くなったらしい。
保育園ではいつもお昼寝の時間なので、休みの日でも自然と眠くなるようだ。
寝室に連れていくと充輝はすぐに寝たが、晴輝は眠いはずなのにまだ遊びたいと機嫌が悪くなってしまった。けれど、布団に寝かせてトントンしていたらいつの間にか眠っていた。
ふたりを寝かしつけたあとリビングに戻り、キッチンで自分と洸星さんの分のコーヒーを淹れる。
それをローテーブルの上に置いた。
「どうぞ」
「ありがと」
ソファがないので洸星さんはラグの上にあぐらをかいて座っている。足が長い彼には窮屈かもしれない。
洸星さんはコーヒーの入ったカップを手に取ると一口飲んだ。
「うまいな」
「インスタントコーヒーですけど」
「有紗が淹れてくれたんだ。俺には特別なコーヒーだよ」
「そんな、大げさですよ」
クスッと笑い、私は彼の向かいに腰を下ろした。
「そういえば、これを渡そうと思っていたんだ」
洸星さんはそう言うとスーツのポケットから何かを取り出した。
「充輝と晴輝が好きなアニメのキャラクターショーのチケットが手に入った」
「本当ですか!?」
彼が手に持っているのはそのチケットのようだ。
「私も応募したんですけど外れてしまって」