御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「お昼寝から起きたら充輝と晴輝にキャラクターショーのことを話してもいいですか?」
「もちろん。ふたりによろこんでもらいたくて後輩に頭を下げて手に入れたチケットだからな」
「えっ、そうなんですか!?」
「というのは冗談だ」
洸星さんがクスッと笑う。
「普通に頼んだだけで、頭までは下げていない」
そこまでしてくれたのなら申し訳ないと思ったが、どうやら私は騙されたらしい。むっとした顔を向けると、洸星さんが微笑む。
「でも、充輝と晴輝によろこんでもらいたかったのは本当だ」
「ありがとうございます。ふたりのことを大切にしてくれて」
私も彼に微笑み返した。
「当たり前だろ。父親なんだから」
洸星さんの言葉が胸に響く。
彼のプロポーズを承諾してから、どのタイミングで充輝と晴輝に洸星さんが父親だと伝えるべきかを考えている。
きっと洸星さんは早く伝えたいはずだ。それなのに口に出さないのは、そのタイミングを私に任せてくれているからだと思う。
「さっきパンケーキを食べながら……」
洸星さんがおもむろに口を開く。
「この幸せな時間が一日でも早く俺の日常にならないかと思った」
彼が私を見つめて、優しく微笑んだ。
「私も同じことを思っていました」
洗い物をしながら充輝と晴輝が洸星さんと遊ぶ姿を見て、四人で暮らす日々のことを想像し、幸せな気持ちになった。
洸星さんも同じ気持ちでいてくれたことがうれしい。