御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
*
翌々週の日曜日。
洸星さんがチケットを取ってくれたキャラクターショーを見に行くため、私と充輝と晴輝は電車で東京へ向かった。
アパートまで車で迎えに行くと洸星さんは言ってくれたけれど、わざわざ来てもらうのは大変だろうから断った。
今回は私たちが行く方がいいし、せっかくの機会なので久しぶりに充輝と晴輝を電車に乗せてあげたいと思った。
洸星さんとはショッピングセンターの最寄り駅で待ち合わせをしている。
「こーせーさん」
彼の姿を見つけると充輝と晴輝が走り出す。
しゃがんで腕を広げた彼の胸にふたりは勢いよく飛び込んだ。
私なら体勢を崩して後ろに倒れてしまいそうだが、洸星さんはしっかりとふたりを受け止める。そして同時に抱っこをして立ち上がった。
目線が高くなり、充輝はこわいらしく顔が引きつり、晴輝は楽しそうに笑っている。
「ふたりともよく来たな」
洸星さんは充輝と晴輝の顔を交互に見て微笑んだ。
「でんしゃできたんだよ」
「ばすものった」
充輝と晴輝が嬉しそうに洸星さんに報告をする。それを聞いた彼は「そうか」と目を細めて優しく笑った。その視線が、遅れて彼らの元に来た私へと向けられる。
「有紗、ご苦労さま」
労いの言葉を掛けられ、私は軽く微笑んだ。