御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす



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 キャラクターショーを見に行ってから数週間が経ち、今年も残すところあと一ヶ月となった。

 洸星さんとはほぼ毎日メッセージのやり取りをしている。

 内容は充輝と晴輝のことがほとんどで、自宅や保育園での出来事を報告したり、写真を送ったりしてふたりの様子を洸星さんと共有している。

 たまに結婚に向けた話題もあり、お互いの両親に挨拶へ行く日取りや婚姻届けを出す時期、一緒に暮らし始める時期、新居はとうするかなどといったやり取りもしている。

 少しずつ洸星さんとの結婚も現実味を帯びてきた。

 洸星さんと結婚したら私たちは東京に引っ越す予定だ。

 そうなると今の職場にはいられないので、仕事は辞めようと思っている。

 管理栄養士の仕事は好きだけれど、それよりも今は大事なことがある。

 洸星さんと結婚して、家族になりたい。

 充輝と晴輝にも父親がいるんだよと伝えて、今まで会えなかった分たくさん甘えさせてあげたい。 

 充輝と晴輝と自宅近くの公園で遊びながらそんなことを思った。

 休日の今日、公園は家族連れで賑やかだ。

 朝方は曇が目立っていたが、少しずつそれも取れて午前十一時の今はすっきりとした青空が広がっている。気温もこの時期にしては高く、日差しの下はポカポカと温かい。


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