御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
おそらく仕事中にかけてきたのだろう。時間がなく忙しいのに、晴輝が出てしまい申し訳なかった。
私は充輝と晴輝に視線を移動させる。それからスマートフォンには触ってはいけないことを改めて伝えた。
そして、洸星さんが来られなくなったことも伝えると、充輝も晴輝もとてもしょんぼりしていたが、夜ご飯の頃には気持ちが切り替わったようでいつものふたりに戻った。
三人でお風呂に入り、絵本を読んで寝かしつけを終えた私は寝室を出てリビングに戻る。
夜ご飯の片付けがまだ終わっていないので続きをしようとしたところでスマートフォンが着信を知らせた。
画面には洸星さんの名前が表示されている。
時刻は午後八時。仕事が終わった頃だろうか。
何回目かのコールのあとで私はスマートフォンを耳に当てた。
「もしもし」
『有紗。今大丈夫か?』
「はい。充輝も晴輝も寝たところなので」
そのときハッと思い出す。
「さっきは晴輝が電話に出てしまってすみませんでした」
『いや、大丈夫。ふたりの声が聞けて俺はよかったよ』
先ほど充輝と晴輝がスマートフォンを寝室に持っていって、私に隠れてこそこそと洸星さんと電話をしていた。
うまく会話が成立していたかはわからないが、きっと充輝と晴輝が一方的に話していたに違いない。