御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
お互い頼んだお酒を飲み終えたところで店を出る。
一月のひんやりとした風が火照った頬に当たって気持ちがいい。
駅に向かって大通りを進んでいると、隣を歩く洸星さんが私の手に自身の手をすっと絡めてきた。
思わず彼を見上げ、口元に軽く笑みを浮かべながらまっすぐ前を見ている洸星さんの横顔を見つめる。
繋がれた手から洸星さんの熱が伝わってきて、緊張がさらに高まる。
私は素早く彼から視線を逸らし、なるべく意識しないように前だけを見て歩くことに集中した。
洸星さんと初めて夜を過ごすわけでもないのに、どうしてこんなに胸が高鳴るのだろう。
「そんなに緊張しなくても、久しぶりだからといってがっついたりはしないから安心しろ。有紗のペースに合わせる」
頭上からクスッと笑い声が聞こえた。
ガチガチに固まっていることを気づかれて恥ずかしさが込み上げる。
ちらっと見上げると優しい表情を浮かべる洸星さんと目が合い、ドキッとした私は静かに目をそらす。
「よろしくお願いします」
小声で伝えると、手を繋いでいない方の手で洸星さんは私の頭を優しく撫でた。
そのあとで洸星さんが不意に足を止める。
どうしたのだろうと思い彼を見ると、前方をじっと見据えていた。