御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
それから私たちは洸星さんのマンションへと向かう。
四年前と変わらない部屋に懐かしさが溢れると同時に少しだけ切なくなる。
私が美貴さんに騙されて別れることを選ばなかったら、私と洸星さんに空白の四年間は存在しなかった。
ずっと一緒にいられたはずなのに……。
大きな窓から見えるライトアップされた東京タワーと光り輝く都心部の美しい夜景を見ながら思わず感傷に浸っていると、後ろから洸星さんに抱き寄せられる。
「有紗」
彼の唇が私の耳に優しく触れる。くすぐったくて身を捩らせると、くるっと体の向きを変えられ唇を塞がれた。
触れるだけのキスのあとでふわりと抱きしめられる。
「さっきの有紗の言葉がうれしかった」
「さっきの言葉?」
気になって洸星さんを見上げると、ふっと優しく緩んだ口元に笑みか浮かんだ。
「俺からはもう離れないんだろ」
美貴さんに向けて言った言葉だ。
私はにこりと微笑む。
「はい。もう二度と離れません」
私は自分の頭の位置よりも高い洸星さんの首に腕を回し、少しだけ背伸びをする。そのまま下から彼の唇に自身のそれをそっと重ねた。