御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
どう対応していいのかわからず、初めのうちは外国人男性の言葉の意味はわからないながらも、微かに笑顔を作りながら愛想よく頷いていた。
そのうちどこかに行くかな……。
そう思っていたが彼は一向に私のそばを離れる気配がない。
それに、彼の話す英語の中に繰り返し“ホテル”という単語が聞こえて、もしかするとこの状況はあまりよろしくないのではないかと不安になってくる。
どうしよう……。
そのとき、後ろから誰かが私の肩に手を添えるのがわかった。
「待たせたな」
男性の低い声がする。振り返り、そこにいる人物と目が合った瞬間私は目を丸くした。
三澄社長……?
彼の視線が私から外国人男性へと移る。
「Did you need something from my friend?」
流暢な英語で三澄社長が言葉を続ける。
「You should be careful! She's a judo practitioner.She is more strong than she looks」
三澄社長が英語で何と言ったのかはわからない。けれど、外国人男性はわざとらしく驚いたような表情で「Wow」と呟き席を立った。
「She's awesome. Take care!」
外国人男性は陽気な態度で三澄社長の肩をポンポンとたたく。そして、ゆっくりと去っていった。
その背中を私はきょとんと見つめる。