御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
英語でわからなかったけれど、どうやら彼は私の友達という設定で声を掛け、あの外国人男性を追い払ってくれたようだ。
「それに、今夜は俺がきみのナイトになってやる」
三澄社長はグラスを持ち上げ、お酒に口をつけた。
一方の私はこてんと首を傾げる。
……ナイト?
どういう意味かわからず、黙ったまま三澄社長を見ているとチラッとこちらに視線を向けた彼が冷笑を浮かべる。
「今夜は俺が、悪い男からきみを守ってやると言ったんだ」
そう言われて私はようやく気が付いた。
ナイトとは騎士のことだろうか。つまり護衛?
「ひ、必要ないです!」
三澄社長の口振りから、からかわれたような気がして、私はとっさにそう返した。
自然とムッとした表情になってしまう。
そんな私に気づいていないのか、気づいていて無視をしているのかはわからないが、三澄社長はこのまま私の隣で飲むと決めたようだ。
グラスが空になり、次の一杯を注文している。
それが届くと、ゆっくりと口をつけた。その横顔は憎たらしいほどに整っている。
おそらくほとんどの女性が三澄社長のような男性と一言でも言葉を交わしたらその魅力にあてられてしまうのだろう。
私だってしつこく絡んでくる外国人男性から助けてもらったときは少しだけときめいてしまった。