御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「そんなに謝らなくていい」
私の肩に三澄社長の手が添えられる。そっと顔を上げると、三澄社長が立ち上がった。
「とりあえず水でも飲め。持ってくるから」
彼はキッチンの方へ歩いていくとグラスに水を注いで戻ってきた。それを私に手渡す。
「ありがとうございます」
お礼を告げてから、グラスに口をつける。一口飲むと、どうやら喉が渇いていたようでごくごくと飲み干してしまった。
酔いも少し覚めて、頭がすっきりとしてくる。
三澄社長は私の手から空になったグラスを取ると、近くにあるローテーブルに置いた。
「俺と誰を間違えたんだ」
三澄社長が私を見つめ、静かに尋ねる。
「寝ながら男の名前を呼んでいたが、そいつと間違えたのか?」
「えっと……」
目を覚ます少し前、元彼に名前を呼ばれた気がした。覚えていないが彼の夢でも見ていたのだろうか。目を覚ましたとき三澄社長が元彼に見えたのもそのせいかもしれない。
「別れた恋人と間違えてしまいました」
正直に伝えると、三澄社長の表情がほんの一瞬だけ変わった気がした。目を見開き、驚いているように見える。けれどすぐに元の冷静な表情に戻った。
「いつ恋人と別れたんだ?」
「一週間ほど前です」
「理由は?」
「えっ。理由ですか」
そこまで聞かれるとは思わず、一瞬返答に迷った。けれど正直に答える。