御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
本当かな……。
相手は大企業の御曹司。周りには私よりも魅力的な女性がたくさんいるはずなのに、なぜ私なのだろう。
私は周囲が振り向くほどの美人でもなければ、スタイルが良いわけでもない。ごく普通の人間なのに、三澄社長のような雲の上の人に想いを寄せられているなんてどう考えてもあり得ない。
疑いの眼差しで見つめていると、「信じてないな」と三澄社長が静かに笑う。かと思えば射抜くような鋭い視線を向けてくる。
「俺は欲しいと思ったものは必ず手に入れたい主義なんだ。きみに恋人がいると知ったところで諦めるつもりは毛頭なかった。それに、別れたと聞いたしな。遠慮なくきみを奪える」
三澄社長は私の頬を優しく撫で、じっと目を見つめてきた。
「今夜は帰すつもりはない」
低い声で囁かれ、体が沸騰したように熱を持つ。
恋人に裏切られたばかりだからか、三澄社長の強引なほどに強い愛に惹かれてしまう。
けれど彼に堕ちてしまいそうになる自分をなんとか押し留める。
大企業の御曹司である彼は私とは住む世界が違う。だから、恋になんて落ちてはいけない。
それなのにーー。
「本気できみを愛してる」
三澄社長に甘く愛を囁かれ、ドクドクと心臓が高鳴る。その場に縫い付けられたように動けなくなった。